直接ではないけど。
William Harris氏。すでに故人のアメリカ人大学教授である。
Homerを自学で読む、ということについていくつかエッセイを書かれていて、ネットで読む事が出来る。
Iliadを彼がどう読んでいったか。
まず、原典の一行を写す。
その下に、訳を書く(この場合、詩的な作品として書かれたものより、直訳のほうがよい)。
その下に、必要と思われる文法事項を書く。この語は三人称単数、過去、とか。
この時に、すべて分からなくても放っておく。
後で分かったら戻って書く。
私がいまOdysseyを読んでいるやり方と似ている。もっとも、私の場合、詳しい注釈付きのものを読んでいるわけだが。
つい昨日も、注釈を考えなしに写してるなぁと感じていた。もっと、ギリシア語そのものに集中して、能動的に読むべきだな。
Harris教授は言う。
Isn't it better to go it along in the privacy of your mind, sitting at your desk with the Homeric Greek, with an occasional first-aid from the translation, a dictionary somewhere if really needed, and a confidence that you are a later-comer in a long tradition of persons since Alexandria who have been sitting at a desk with a papyrus roll carefully learning to read Homeric Greek from a bare text?
う〜ん、なんて魅力的な提案でしょうか。
そして、語形変化については、変化を覚えようとするのではなくて、出てきた形とそれに対応する意味を覚えていけばいいという。例えば動詞は辞書に載っているのは一人称単数現在だけど、作品に出てくるのは圧倒的に三人称、それに会話にでてくる二人称であり、おまけに重要な語ほど形が見分けもつかぬほど変わってしまう事が多い。
そんなものの語形変化を丸覚えしようとするより、必要なものだけ覚えていけばいいということだ。
なので、注釈をそのまま全部写すのはやめて、語に関する重要な文法事項のみ書き、後は興味があれば書き写すなり、調べた事を書き込むことにしようと思う。
教授は、古典ギリシア語はホメーロスから始める事を薦めている。私は結局アティカ方言から始めたわけだが、もともとホメーロスが読みたくて始めたギリシア語。せっかく習ったのに忘れるのはもったいないと思って、違いのある場合はアティカ方言の語形変化とか書き付けていたけど、これもやめることにした。
ホメーロスを読んだ後にヘロドトスなりエウリピデースなり読みたくなったらその時にまたやればいい。
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