Tuesday, 24 June 2008

まだまだ続くよ1万人のマーチ


いや、もう1万人残ってないけどね。XenophonのAnabasis、Book6読了。


有名な「海だ!海だ!」はBook4の終わりで出てきた(ただし、「海」は黒海である)けど、ギリシア傭兵隊の旅はまだ続くのであった。Xenophonと一緒に指揮をとってきたChirisophusさんもあっさり病死。


ちょくちょくでてくるのが「美少年」好みの話。荷を軽くするために捕虜や家畜を捨て、最低限必要なものだけ持って行進することに決まったけど、時々a good-looking boy やa woman をこっそり連れてく兵士がいた、なんてふうに出てくる。


古代ギリシア人らしくというか、アテナイ人らしくというか、演説するときもこうこうこうだから、こうだろ、と理詰めで兵士達を説得することの多クセノフォンさんだが、同時に、進退を決めるのに生贄を捧げて神意を占い、卦がよくないと何日でも出立を延ばしたりするのがみょ~な気がしてしまうが、そうか、紀元前400年くらいの話なんだよね、これって。

Monday, 23 June 2008

笑えるぞXenophon




引き続きXenophoneのAnabasis (The Persian Expedition)を読んでいる。ところどころ、笑える。

たとえば、Book4、Chapter6。進行方向に敵が立ちふさがっている状況で、正面からぶつかって戦うか、闇に乗じて逃げを打つかみたいな話をもう一人の指揮者スパルタ人のChirisophusとしているのだが、Xenophon君は、ここは被害を少なくするのが吉、逃げよう、そのためには、まずこの山の要所を押さえないとな、と説く。

続けて、ついては、君、スパルタ人だろ、スパルタでは盗みは悪いことじゃないだってねぇ、捕まると捕まるのがボケだってんで罰をうけるそうだが。だから、君、盗みは得意だろ?ここは一つ、山を盗んで(つまり要所を押さえて)その腕を見せてくれよ、という。

それを受けたChirisophusは、いやぁ、盗みといえばアテナイ人こそ公益金を盗むのがうまいじゃないかぁ、偉い人ほど抜かりないんだってねぇ、君のほうこそ、子供のころから教え込まれた手際をみせてくれよ、などと返すのだった。

笑っちゃったよ。確かにスパルタでは男児の教育の一環というか、仕上げにナイフ一本渡されて放り出され、生き抜かなきゃいけないってのがあって、生き抜くためには盗みもOKなわけだ。アテナイのほうは、Xenophon達の時代の少し前にスパルタとアテナイがそれぞれ同盟をつくってガンガン戦争したんだけど、アテナイはデロス島だかにあった同盟の基金をいいわけ作ってアテナイに移し、有名なパンテオン神殿とかつくっちゃったっていきさつがある。

それを、共通の敵を目前にして戦略を練ってる時に、えらく生真面目な口調でこういうやりとりをしている。生真面目口調は訳文のせいかもしれんが。

というわけで、時々ぷふっとふきだしつつ、Book5まで読了。

Thursday, 19 June 2008

Polish Day




第二次世界大戦中にドイツ軍の暗号を解読するためのセンターが英国はBletchley Parkという場所にありました。私が住んでいるところに近いのでありますが、暗号解読の助けとなったのがドイツ軍から奪取した暗号機エニグマ。それと、初代エニグマの解読に大きな貢献をしたのがポーランドだった関係から、ここ数年、夏にBletchley Park でポーリッシュ・デイというのをやってる。

先々週の日曜日、行って来ました。…かなりしょぼかった…。っつ~か、第二次世界大戦の趨勢にずいぶん重要な役目を果たした場所の割りにボランティアがなんとか支えて公開しているようなありさまで、建物も哀れな状態だし、展示もなんつーか、文化祭の展示かよ、というような感じでありました。

食堂で一応ポーランド料理を出してたけど、味はもひとつ。フォークダンスは一人で平均年齢を押し下げていたきれいなお姉さんがいらっしゃいましたが、平均年齢50歳超えてそうなメンバーで、珍しく「暑い」といえそうな天候の日でもあり、大丈夫かなとドキドキしながら見てましたが、みなさん、私よりずっとタフでした…。

それが目当てのナポレオン時代の軍人・兵士の格好をしたグループは、なんとおじさんが三人だけ。馬もなし。がくり。

いやね、ずいぶん昔のことになるけど、隣町で英国の内乱時代(クロムウェルの軍と王軍が戦ったやつね)の模擬戦をやったことがあるんだけど、そのときはずいぶん大掛かりだったんですよ。当然、騎兵隊もあってですね。

まぁ、あそこまでは無理にしても、20人くらいはいて、槍騎兵もいるんだろ~と楽しみにしてたんだけど。それでも、3人でサーベルのドリルとか見せてくれました。

後は、ロンドンから司祭がきて、英語とポーランド語でミサが執り行われ、ランカスター爆撃機のフライ・オーバーがあって終わり。
天気がとてもよかったので、木陰で休んだりしているだけでもそれなりに気分がよかったし、払った入場料やいまいちの昼飯代はがんばってるボランティア団体への寄付ということで納得した一日でありました。

Wednesday, 18 June 2008

Xenophonで息抜き









今年は、前から読みたいと思っていたヘロドトスの「歴史」を1月から3月までかけて読み、んじゃ次はトゥキュディデスの「戦史」だな、というのでThe Peloponnesian War(Rex Warner 訳)を読み始めたのが3月27日。やぁ~っと読み終えました。

どちらもほとんど頭に残ってないところがすごい。ヘロドトスの場合は諸国めぐり編にでてきたどうでもいいようなエピソードとサモピュライの戦いのとこは覚えてる。トュキュディデスでは、筆者がアテナイ人の割りにスパルタの武将Brasidasの描き方がフェアだな、とか、民主政治に批判的なのね、とかそんな感想を持ったことくらい。

ヘロドトスは叙事的、トュキュディデスは悲劇的、といわれるそうだけど、なるほど、そんな感じはします。「戦史」は読んでて疲れた。ペルシア帝国に対し奇跡的な勝利を得ながら、内紛といえるような都市国家同士の戦いで疲弊して自滅していく古代ギリシア。あ~、歯がゆいっ。

で、「戦史」は第八巻が文章の途中で途切れて終わっているのでありますが、その最後の文章を冒頭に持ってきて続きを書いたのがXenophone(クセノフォン)のHellenica、という書物であることを知り、先日購入したところ。

その前に、すでに購入してあった同じクセノフォンのAnabasisを読むことにしました。クセノフォンは古代ギリシア語を習い始めた学生の最初のリーダーとしてよく使われる、読みやすい文章で、トュキュディデスはとーっても複雑怪奇で読みにくい、と聞いたことがあるけど、英語の訳文でも反映されているのかどうか、題材の差のせいか、Anabasis、いやもう、読みやすいのなんの。

私が読んでいる訳本の題はThe Persian Expedition となってますが、要は敵地に取り残されたギリシア傭兵1万人が何千キロだか踏破して故郷に戻る様子を書いたもの。ウィキペディアのアナバシスの項はこちら。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%90%E3%82%B7%E3%82%B9

「戦史」は600ページを超える大作で1ページに40行つめつめだったけど、アナバシスのほうは300ページくらいしかなくてそれも1ページに34行。しかも、それをさらに7部に分けてあって、それぞれの部がまた5-10章に分かれているもんだから、一章ずつがとても短い。

読んでいるのは「戦記」と同じ訳者のRex Warner訳。古本で買ったのだけど、注釈が一切ないのがちょっと不便。注釈付のバージョンを探してみようかな、と思っとります。


写真は、ギリシア語版。写真をクリックすると原寸大の写真があきます。

勝訴


昨年8月に購入した日産のテラノII。当時は今年(2008年)にでも家を売り、2009年にはスコットランドに移住するつもりで、10年を超えた私のフィアット・プントの調子が非常に悪くなっていたこともあって、3ドアでコンパクトなテラノの中古車を移住後のメインカーにするつもりで買ったのであった
が、購入後すぐクラッチの調子がおかしくなり、購入した中古車ディーラーに持ち込む直前にバーンという派手な音ともにいかれてしまい、その後二度修理するも問題は解決せず、三度目に電話をかけたときは相手が逃げにかかったこともあって頭にきて正規の日産ディーラーに持ち込んでテスト運転をしてもらい、その結果、ひどい修理で、これでは危なくて運転できない、といわれたので、日産に修理を依頼した。

そして、その費用をディーラーから取り返すためにSmall Claims Court (小額の訴訟を取り扱う裁判所)を通じて訴訟を起こしたのが11月。

そのヒアリングが6月5日にやっとあった。平日なのでマレクが一人ででかけていったのだが、相手もディーラーのオーナーの一人だけが来ていたそうだ。

結果が勝訴ということで。相手はいろいろ無駄な抗弁をしたそうで、最後には、私たちがわざとクラッチをいじって事故を起こしたとかいったらしい。

はあ?何のために?金銭的・心理的・肉体的ダメージも含めて修理にかかったより多額の賠償を求めているならともかく、請求したのはクラッチ修理の費用のみなんですけど。取り返しても、一銭も得ではないんですけど。


その上、私は20年以上中古車ディーラーをしていて怒る客の相手は沢山したきたが、Mr Kの対応には命の危険を感じた、とか申し立てたそうな。あの…この裁判と何の関係もない話では…。修理工場で話をしていた時のことで、そのへんにころがってる用具とかでぶん殴られるんじゃないかと思いましたよ、と。

それを聞いたマレクは、「そういうのは私のスタイルじゃない。私がその気なら銃で一気にかたづける」と言い放ったそうだ。そういうことを裁判官の前でいうのはちょっとまずいんじゃない^^;。威嚇・脅迫ととられる可能性あり、だよ。Jokinglyにいったのだ、とは本人の弁。

それにしても、怒る客の相手を沢山しなきゃいけないのは何故なんでしょうか。墓穴掘ってます。私たちも、車を買って問題が出てきたあとで、私もあそこで車かってえらい目にあった、という人に立て続けに会った。

スペアタイヤを買いにいった店の従業員はスペアタイヤカバーについているディーラー名を見て、え、ここで買ったの?何か問題なかった?というし、笑ってしまうのは、そのディーラーに車を修理に持ち込んだ後、帰るためにタクシーを呼んでドライバーに場所をつげたら、「そこで車を買うなっ。すぐに逃げろっ」と忠告を受けたとか。

ま、書類の準備とか、いろいろ時間もかかったしストレスもあったけど、クラッチ費用と、訴訟費用を取り返したのでひとまず納得。