Thursday, 3 July 2008

ばら色の指の曙

ホメーロスのオデュッセイアについて読んでいる。

そのなかの epithet (形容辞。ものの特徴をあらわす形容語句で、同じものには同じ形容辞が繰り返し使われる)についての説明のところで、例として rosy-fingered dawn が出てくるのだが、それに続いて、この語句はホメーロスについて他に何も知らない連中が好んで使う、と皮肉っぽく書いてあって笑ってしまった。

今週のエコノミストで、古代ギリシア語についての記事のなかで使われていたのがこの語句だったからだ。ま、The rosy fingers are touching universities too という文章だから適切とはいえる。

ちなみに、英国では大学入試資格にあたるAレベル試験で古代ギリシア語を選択する学生は241名しかいないそうだが、米国の大学で何らかの形で古代ギリシア語を勉強した人数は22,849名に上るという。OUで古代ギリシア語のコースを取っている人は200名を越しているのだが、私がそのうち取りたいと思っていたこのコース、今年で廃止されることになってしまった。

週に8時間ほどの学習時間が必要とされる30ポイントコースで、レベル2とレベル3の2コースがあったのだが、廃止して、かわりに古代ギリシア語初歩と英語の翻訳で学ぶ古代ギリシア文学を一緒にした60ポイントコースを一つ開講するらしい。

うう。30ポイントコースで2年かけてというのが魅力だったんだけど。60ポイントとなると学習量も提出課題もぐんと増えるのでフルタイムで仕事をしながらだとかなりきついのだ。

ところで…タイトル書いてて、そういや「曙」って名前の力士いたよな、と、しなやかなばら色の指先をヒラヒラさせるお相撲さんを想像してしまった。いかん、変なイメージを構築してしまった…。これからホメーロスのこのepithetを読むたびにこのイメージが頭に浮かんだらどうしよう。

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