Wednesday, 18 June 2008

Xenophonで息抜き









今年は、前から読みたいと思っていたヘロドトスの「歴史」を1月から3月までかけて読み、んじゃ次はトゥキュディデスの「戦史」だな、というのでThe Peloponnesian War(Rex Warner 訳)を読み始めたのが3月27日。やぁ~っと読み終えました。

どちらもほとんど頭に残ってないところがすごい。ヘロドトスの場合は諸国めぐり編にでてきたどうでもいいようなエピソードとサモピュライの戦いのとこは覚えてる。トュキュディデスでは、筆者がアテナイ人の割りにスパルタの武将Brasidasの描き方がフェアだな、とか、民主政治に批判的なのね、とかそんな感想を持ったことくらい。

ヘロドトスは叙事的、トュキュディデスは悲劇的、といわれるそうだけど、なるほど、そんな感じはします。「戦史」は読んでて疲れた。ペルシア帝国に対し奇跡的な勝利を得ながら、内紛といえるような都市国家同士の戦いで疲弊して自滅していく古代ギリシア。あ~、歯がゆいっ。

で、「戦史」は第八巻が文章の途中で途切れて終わっているのでありますが、その最後の文章を冒頭に持ってきて続きを書いたのがXenophone(クセノフォン)のHellenica、という書物であることを知り、先日購入したところ。

その前に、すでに購入してあった同じクセノフォンのAnabasisを読むことにしました。クセノフォンは古代ギリシア語を習い始めた学生の最初のリーダーとしてよく使われる、読みやすい文章で、トュキュディデスはとーっても複雑怪奇で読みにくい、と聞いたことがあるけど、英語の訳文でも反映されているのかどうか、題材の差のせいか、Anabasis、いやもう、読みやすいのなんの。

私が読んでいる訳本の題はThe Persian Expedition となってますが、要は敵地に取り残されたギリシア傭兵1万人が何千キロだか踏破して故郷に戻る様子を書いたもの。ウィキペディアのアナバシスの項はこちら。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%90%E3%82%B7%E3%82%B9

「戦史」は600ページを超える大作で1ページに40行つめつめだったけど、アナバシスのほうは300ページくらいしかなくてそれも1ページに34行。しかも、それをさらに7部に分けてあって、それぞれの部がまた5-10章に分かれているもんだから、一章ずつがとても短い。

読んでいるのは「戦記」と同じ訳者のRex Warner訳。古本で買ったのだけど、注釈が一切ないのがちょっと不便。注釈付のバージョンを探してみようかな、と思っとります。


写真は、ギリシア語版。写真をクリックすると原寸大の写真があきます。

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